ロシア軍のウクライナへの大規模攻撃で死者8名、負傷者80名以上が出ている=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントに動画を掲載した上で報告した。
ゼレンシキー氏は、「ウクライナが完全停戦に同意してから44日だ。それは、米国の提案だった。44日、ロシアは人々を殺し続け、厳しい圧力とそのことの責任を避け続けている。世界の皆が、何が本当に起きているのかを見て、理解することが非常に重要だ。弾道ミサイルを含む約70弾のミサイル。そして、約150機の攻撃型無人機だ」と発言した。
同氏はまた、残念ながら多くの破壊が生じているとし、救助作業、瓦礫の除去が行われていると伝えた。そして、同氏は、現時点でウクライナ全土で80人以上の負傷者が出ているとし、さらにキーウで9人が死亡したと報告した上で、遺族と近親者に哀悼の意を表明した。
そして同氏は、「軍司令部の報告があった。ウクライナ国防相に、私たちの防空強化の要請に関して、パートナーたちに速やかに連絡するよう指示を出した」と強調した。
また同氏は、ウクライナとウクライナ国民を支援してくれている世界の全ての人々に謝意を表明した。
キーウの被害 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム
ハルキウの被害 写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム
ジトーミルの被害 写真:国家非常事態庁
これに先立ち、23日夜から24日朝にかけて、ロシア軍は、キーウをはじめとしたウクライナ全土への大規模複合攻撃を実施した。キーウでは、9名の死者が出ている。
クリメンコ内務相は、今回ロシアの組み合わせ攻撃を受けたのは、キーウ市、キーウ州、ジトーミル州、ドニプロペトロウシク州、ハルキウ州、ポルタヴァ州、フメリニツィキー州、スーミ州、ザポリッジャ州だと伝えている。
修正(4月24日16時17分):死者数を9名から8名に修正