ロシア軍、ウクライナ各地をミサイルと無人機で大規模攻撃 キーウで死者9名、負傷者70名以上
クリメンコ内務相がテレグラム・チャンネルで報告した。
クリメンコ内務相は、今回ロシアの組み合わせ攻撃を受けたのは、キーウ市、キーウ州、ジトーミル州、ドニプロペトロウシク州、ハルキウ州、ポルタヴァ州、フメリニツィキー州、スーミ州、ザポリッジャ州だと伝えた。
そして同氏は、今回の攻撃で被害が最も大きかったのはキーウだとし、救助隊は13か所で活動。悲劇的な被害が出ているのが市内スヴャトシンシキー地区だとし、同地区ではまだ瓦礫の撤去が行われているという。
クリメンコ氏はその際、「瓦礫の下から携帯の着信音が聞こえる。全員を見つけたと確信がない限り、捜索が続く。まだ現場で見つけられていない2名の児童の情報がある」と強調した。
また同氏は、キーウでは、7時30分の時点で、ロシアの攻撃により死者が9名、負傷者が70名以上出ていることが確認されていると伝えた。
キーウへの大規模攻撃の被害 写真:キリロ・チュボチン/ウクルインフォルム
東部ハルキウのテレホウ市長は、テレグラム・チャンネルで、夜間のハルキウへの巡航ミサイルによる攻撃で、2名が負傷したと報告した。
テレホウ氏は、「暫定情報で、ハルキウへの最新の攻撃で2名が負傷したとの情報がある」「夜間、ハルキウは、24回攻撃された。14回は敵の無人機、10回はミサイルによるものだ。集合住宅、市営病院、学校の校舎、民家、製造企業、ホテル。1名が病院へ搬送された」と書き込んだ。
ハルキウの被害 写真:国家非常事態庁
中部キーウ州のカラシュニク州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、キーウ州では今回の攻撃でブチャ地区で2名の女性が急性ストレス障害を起こしたと伝えた。
カラシュニク氏は、「敵の組み合わせ攻撃により、ブチャ地区では2名の女性に被害が出た。両名とも急性ストレス障害である。全ての必要な支援が現場で与えられた」と報告した。

ブチャ地区では、5階建ての集合住宅3軒が破損し、その内1軒で火災が発生したという。
また、店4軒、自動車8台、公共交通機関の停車場が破損したと報告されている。
さらに、州内ヴィシュホロド地区では、倉庫と自動車3台が破損。また、ブロヴァリ地区では、平原で火災が発生したという。
南部ドニプロペトロウシク州のリサク州軍行政府長官は、フェイスブック・アカウントにて、同州パウロフラードでは、夜間のミサイルと無人機による攻撃で産業企業が被害を受けたと伝えた。
暫定情報では、死傷者は出ていないという。
また、ロシア軍は、同州のニコポリとマルハネツ共同体を無人機と榴弾砲で攻撃。シネリニキウ地区が滑空爆弾で攻撃され、民家8軒、店、自動車が破損したという。
南部ザポリッジャ市について、フェドロウ・ザポリッジャ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、朝ロシア軍はザポリッジャを無人機で攻撃し、行政庁舎が破損し、近隣の建物の窓が割れたと報告した。

犠牲者出ていないという。
またザポリッジャ州は、過去24時間で13の自治体で計456回の攻撃を受けたと報告されている。