中国はウクライナ側と拘束された自国民について確認中=中国外務報道官
林外務報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ウクルインフォルムの特派員が、ロシア・ウクライナ戦争で中国国民がロシア側に参加していることの説明を求めると、林氏は、「中国は(編集注:拘束された自国民の)情報をウクライナ側と確認している」と発言した。
その際林氏は、「強調させて欲しいが、中国政府は常に自国民に武力紛争地域から距離を取り、あらゆる形態での武力紛争への参加を回避し、あらゆる側の軍事作戦への参加を回避するよう要請している」と発言した。
同時に同氏は、拘束者が出たことに関してウクライナと中国の間の連絡についての質問には答えることができなかった。その際同氏は、「本件につき双方がコミュニケーションを取っているかどうかということについては、私には情報がない」と発言した。
同氏は加えて、中国国民がウクライナに侵攻したロシア軍に参加していることは、中国が公言する平和の立場に疑問を呈し、中国に対する国連安全保障理事国常任理事国としての信頼を損なうものだとする、ウクライナのシビハ外相の批判的発言については、「そのような苦情には根拠がない。実際には、中国の『ウクライナ危機』(編集注:中国はロシアの対ウクライナ侵略をこのように呼称する)に関する立場は非常に明確かつ国際社会に広く認められている。ウクライナ側は、中国の努力と政治的な危機解決に向けられた建設的な役割を正しく評価せねばならない」と発言した。
その際同氏は、中国は「ウクライナ危機」に関して客観的かつ公正な立場を維持していると述べた。
同氏はそして、「私たちは、紛争呈しと和平交渉を促進するコミットメントを負っている。(中略)ウクライナ側は、中国の努力を正しく建設的に評価すべきである」と強調した。
これに先立ち、ウクライナのシビハ外相は8日、ウクライナ軍人が東部ドネツィク州でロシア側で戦闘に参加していた中国国籍者2名を拘束したことを受け、駐ウクライナ中国大使代理を召喚したと発表していた。
ゼレンシキー大統領は同日、同国東部ドネツィク方面でウクライナ軍人が6名の中国国籍者と戦闘し、その内2名を拘束したと発表していた。
写真:在広州ウクライナ総領事館