中国人兵は政権の許可なくウクライナで活動できないと思う=ウクライナ外務委員長
8日、メレジュコ外務委員長がウクルインフォルムにコメントした。
メレジュコ氏は、「中国国民の対ウクライナ武力侵略への参加は、非常に懸念を抱かせる兆候であり、危険な状況だ」と発言した。
同氏はまた、中国とロシアは公式に無制限の戦略的パートナーシップを有しており、「彼らは軍事分野でいつも互いに支援し合ってきた」と発言した。加えて同氏は、NATOの複数文書において、中国がロシアの対ウクライナ侵略の主要要因として明記されていると指摘した。
そして同氏は、中国はこれまでロシアに対する支援を制限してきたし、殺傷性武器の供与をはじめ、直接の軍事支援の提供は控えてきたとしつつ、しかし、現在状況は変わってきており、深刻な脅威が生じていると発言した。その際同氏は、「中国は全体主義国家であり、全てが激しい管理の下に置かれている。私は、中国の軍人ですらあるかもしれないこれらの人々が、中国政権の直接ないし間接の許可なく行動できていたとは、信じられない」と発言した。
その他同氏は、重要なのは、米国やその他民主的な国々をはじめ、ウクライナの国際パートナー国が、状況の深刻さを完全に理解することだとし、なぜならウクライナはロシアの侵略とだけ戦っているのではなく、北朝鮮、イラン、ベラルーシ、中国という侵略国を支える権威主義、全体主義の政権の広範な連合にも対峙しているからだと訴えた。
同氏はそして、「民主的国家、何より米国が、世界でウクライナに対峙する悪の枢軸が生み出しているその危険を理解せねばならない。そして、私たちは、戦いにおける適切な支援を期待する権利がある。なぜなら、私たちは、権威主義・全体主義政権連合全体との戦いの最前線に立っているからだ」と強調した。
また同氏は、中国はロシアとの戦略的パートナーシップを有しており、ロシアに支援を与えているという点からしても、中国国民がウクライナ領に現れているのは偶然だとはとても思えないとの見方を示した。
同氏はさらに、列国議会同盟会議の際にウクライナの議会代表団は中国代表団との会談を開こうとしていたが、中国側がそれを回避したとし、それは同国がロシアの軍時行動に参加しているという疑いを強めるだけだと発言した。
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は8日、同国東部ドネツィク方面でウクライナ軍人が6名の中国人兵と戦闘し、その内2名を拘束したと発表した。同氏は、緊急に本件につきパートナーたちと協議することを主張していた。