ゼレンシキー宇大統領、ロシア軍の大規模空撃による被害を報告
ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「未明、ロシア軍は私たちのエネルギー施設に対して新たな大規模攻撃を実施した。複数地域の様々な施設が攻撃を受けた。オデーサ州、ポルタヴァ州、チェルニヒウ州、テルノーピリ州だ。合計でロシア軍は、約70弾の巡航ミサイルと弾道ミサイルを使用。さらに、約200機の攻撃型無人機も使用した。これら全てが、普通の生活を確保しているインフラに向けられた」と書き込んだ。
そして同氏は、現在、各地で修理・復旧作業が行われていると述べ、また残念ながら、住宅の破損・破壊も確認されていると伝えた。とりわけ、ハルキウ市内では、ロシアのミサイルが住宅の隣に着弾し、人々が負傷したという。
その他同氏は、今回の迎撃戦には戦闘機「F16」とフランス提供の「ミラージュ2000」が投入されたと報告した。同氏はその際、とりわけ「ミラージュ」がロシアの巡航ミサイルに対して優れた成果を出したとして、謝意を伝えた。また同氏は、迎撃戦に参加した部隊も賞賛した。
同氏はその上で、「新の平和の実現の最初の行動は、この戦争の唯一の源泉、つまりロシアに、命に対するこのような攻撃を止めさせることでなければならない。それは、本当にコントロール可能だ。空の静寂、すなわち、ミサイル、長射程無人機、航空爆弾の使用禁止。それから、海の静寂、つまり普通の航行への真の保証だ。ウクライナは平和への道のりを進む準備があるし、ウクライナこそがこの戦争の最初の1秒から平和を望んでいる。課題は、ロシアに戦争を止めさせることである」と強調した。
これに先立ち、ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、6日夜から7日朝にかけて、同国に対してミサイル67弾、無人機194機による大規模攻撃を行った。これに対して、ウクライナ防衛戦力は、ミサイルを34弾、無人機を100機撃墜している。
ハルキウのテレホウ市長は、同日朝のミサイル攻撃の際に市内で8名の人が負傷したと報告している。