ロシアはマリウポリに対してグロズヌイに対してと同じことを行っており、正確な死者数は不明=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ロシアは制圧したウクライナ東部マリウポリでの正確な死者数は不明だとし、ロシアは犯罪の痕跡を消すために、チェチェンのグロズヌイで行ったのと同じように「町の再建」を行っていると発言した。
ゼレンシキー大統領がイタリアの記者チェチリア・サラ氏へのインタビュー時に発言した。なお、サラ氏はイランに数週間にわたり拘束されていた記者。
ゼレンシキー氏は、「マリウポリにおける真の犠牲者数は現場で直接活動しなければ確立できないと思っている。私たちには、ロシア人が約2万人殺害したという情報があるが、しかし、私は具体的なことを言うことはできない」と発言した。
また同氏は、ロシアにとらわれていた4000人のマリウポリ市民を脱出させることができたが、さらに数千人が拘束されたままだと述べた。
さらに同氏は、抗議運動を行ったマリウポリの民間人の運命が現在まで不明だとし、「殺されたか、投獄され、そこで拷問されているかだ」と指摘した。
同時に同氏は、多くの人が銭湯の際に瓦礫の下で死亡したと伝えた。
その上で同氏は、「だからこそ、彼ら(編集注:ロシア侵略者)は建物を迅速に再建したがっていたのだ。皆が、それはそこで起きていること、ロシアが『戻ってきている』ことを示すためだと思っている。何よりも、そこで起きているのは、彼らがチェチェンのグロズヌイで行ったことなのだ」と発言した。
その際同氏は、チェチェンで人々が独立のために戦っていた際、グロズヌイが完全に破壊され、その後新しい街が建設されたことを喚起した。
そして同氏は、「それは、彼らが殺した人々を皆埋めてしまうためだ」と強調した。
その他同氏は、ロシアはウクライナ南部から約1万9500人のウクライナ児童をさらったと喚起した。