南部港町ベルジャンシク、ロシア軍が占拠＝ウクライナ側戦況報告

アレストヴィチ氏が２８日未明の戦況報告記者会見に発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

アレストヴィチ氏は、「（東部の）統一部隊作戦圏に関して。ヴォルノヴァハは、今日敵が攻撃を集中して一度占拠したものの、ウクライナ軍のカウンター攻撃によりヴォルノヴァハは奪還した。現在そこには私たちの軍がいる。（ドネツィク州南部）マリウポリは維持している。ベルジャンシクは敵が占拠している。そこには、私たちの軍はいない」と発言した。同氏はまた、ベルジャンシクは、メリトポリからマリウポリへ向かった部隊が占拠したと伝えた。

さらに同氏は、２７日最も激しい戦闘があったのは、キーウ近郊だと指摘した。そこでは、ロシア軍が近郊のブチャ市とイルピン氏を占拠しようとしたとし、「現在、彼らは後退した。彼らは平原におり、私たちからの『プレゼント』を捕ろうとしている」と報告した。

東部のハルキウでは、敵が市の中心部へ侵入しようとしたが、ウクライナ軍が殲滅したという。

南部では、ヘルソン市周辺にて、ミコライウ市方面への侵攻を継続のためにクリミアから出てきたロシア軍の小部隊が集まっていると説明された。

アレストヴィチ氏はまた、１１隻の大型揚陸艦が、それぞれ大隊規模の部隊を乗せて海に出ており、おそらくオデーサ方面に向かうと指摘した。同氏は、「もし彼らは揚陸しようとするなら、ロシア軍の上陸作戦の遂行がどういうものになるのか、そして、ウクライナ軍の対上陸防衛作戦がどういうものになるのか、見てみようではないか。私は、いつもと同じく。ウクライナの方が優れていると思っている」と発言した。

これに先立ち、ロシア連邦のプーチン露大統領は２４日、ドンバス保護を目的とした特別軍事作戦実施に関する決定を採択。同日午前４時頃、ロシアがウクライナに対する戦争を開始した。

保健省は、侵攻により、これまでにウクライナにて３５２名が死亡、その内児童が１４名であり、１６８４名が負傷者は、その内児童が１１６名だと発表した。