フランス漁師たち、280キロメートルの網を無人機からの防護用としてウクライナに提供

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フランスのブルターニュ地方の漁師たちが、ロシアの無人機から軍人や民間人を守るための障壁として利用できる漁網約280キロメートル分をウクライナに提供した。

10日、ウクライナの国家土地改良・漁業・食料プログラム庁広報室が公表した

発表には、以前なら廃棄処分されていた古くなった漁網が、今は新たな用途を与えられ、とりわけウクライナの最前線の町や前線で利用されていると書かれている。この網の素材は、かなりの負荷に耐えることができるという。

このイニシアティブは、フランス在住のウクライナ人たちからの要請を受けて、ケルニック・ソリダリテという慈善団体が実現したものだという。同団体のジェラール・ル・デュフ代表は、漁業コミュニティが支援の要請に積極的に応えたと述べた。

ル・デュフ代表は、「ウクライナが網を必要としていることを知った時、漁業コミュニティが迅速に反応した。私たちの地域には漁網が十分にある。問題は、それらをリサイクルする企業が閉鎖したため、どうすれば良いかわからないということだ。もしウクライナ人が対無人機壁を作り、命を救うためにそれらを必要としているなら、使って欲しい」と語った。

当初、この網は前線近くの医療キャンプを守るために使われていたが、現在では道路、橋、そして病院の入り口付近で使用されているという。

同庁は、フランスの漁師たちのウクライナ支援に感謝し、関心のある人々に類似のイニシアティブに加わるよう呼びかけた。

写真:国家土地改良・漁業・食料プログラム庁