ゼレンシキー宇大統領、ヴィシヴァンカの日をお祝い
ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、ウクライナの民族衣装「ヴィシヴァンカ」の日と家族の日を祝うメッセージを発出した。
ゼレンシキー大統領がXアカウントに書き込んだ。
ゼレンシキー氏は、「今日は、非常に重要なことである、私たちのルーツ、家族の日である。この2つの意味が、今年は1日にまとまった。ウクライナのヴィシヴァンカの模様の1つ1つには、祖先、伝統、歴史の力がある。私たち皆が今生きていられるのは、多くの人々のおかげだ。世代間で受け継がれてきた繋がりであり、私たちが守り、大切にしなければいけないものだ」と語った。
また同氏は、「私たちは必ず、ウクライナのもの、私たちの自身のものを守り、次の世代に引き継いでいく」と強調した。
そして同氏は、「ウクライナよ、ヴィシヴァンカの日と家族の日、おめでとう!」と祝福した。
なお、ウクライナでは、毎年5月の第3木曜日は「ヴィシヴァンカの日」が祝われている。
この日は、国の定めた公式の日ではないが、ウクライナ国内外のウクライナ人たちや、ウクライナ文化に関心のある人々がヴィシヴァンカを着てお祝いをする日として定着している。
この習慣を最初に提案したのは、ユーリー・フェジコーヴィチ記念チェルニウツィー国立大学の歴史学・政治学・国際関係学学部の学生たち。2006年、彼らが、1年に1度、ヴィシヴァンカを称える日を作ろうと提案した。この祝日は、当初は一部の人々の間でのみ祝われていたものだったが、2014年頃にはすでに学生の間だけではなく、国内外のウクライナ人の間で祝われるようになっていた。
また、この祝日のために5月の第3木曜日が選ばれたのは偶然ではない。提案した学生たちは、「ヴィシヴァンカの日」を休日ではなく、あえて平日にしたという。ヴィシヴァンカは今でもウクライナの人々の生活の一部だから、だそうだ。
今日は、ソーシャルメディアなどで国内外の人々が華やかなヴィシヴァンカを着た写真を公開している。