今年停戦する機会が何十回とあったが、ロシアは全て拒否した=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は16日、今年停戦する機会は何十回とあったが、ロシアはそれらを全て拒否したとし、そのためロシアに対する圧力を強めて、同国を強制的に平和へ向かわせなければならないと訴えた。
ゼレンシキー大統領がアテネ訪問時にミツォタキス・ギリシャ首相との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「この1年だけで、停戦や、安全を保証するためのさらなる決定的な措置のために何十回という機会があったが、しかし、全ての平和の提案はロシアによって拒否されたのだ。だからこそ、同国はさらなる制裁に値する。だからこそ、同国はさらなる圧力に値するのだ」と発言した。
また同氏は、ミツォタキス首相に対して、前線の状況、外交活動を活発化させ、戦争終結を近付けるのに役立つ展望や可能性について伝えたと述べた。
その他同氏は、ギリシャに対して、欧州連合(EU)における対露圧力の決定への支持、拉致されたウクライナ児童、民間人、捕虜の帰還促進につき謝意を伝えた。同氏はその際、それはウクライナにとって非常に痛みを覚えるテーマであり、中には2014年から拘束されている者もいることを喚起した。そして同氏は、「私たちは私たちの人々を皆取り戻そうとしている。大人も子供もだ。私たちは、本件における支援につきギリシャに感謝していく。全てのリストを提供する準備がある」と発言した。
なお、16日、ゼレンシキー大統領は、アテネを訪問していた。