ウクライナは戦時下でも欧州統合で目覚ましい進展を達成=コスタ欧州理事会議長

欧州連合(EU)のコスタ欧州理事会議長は4日、ウクライナは戦争中であるにもかかわらず、欧州統合の道筋にて目覚ましい進展を遂げていると指摘した。

コスタ議長がブリュッセルで開催されたEU拡大に関する首脳会議で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

コスタ議長は、「ウクライナ、モルドバ、および西バルカン諸国はEUに属している。2025年は、私たちの拡大パートナーにとって具体的な進展の年となった。私たちは、実感できる結果を生み出した粘り強い活動を目にした」と述べた。

また同氏は、モルドバとウクライナが目覚ましい進展を示したと述べ、「戦争状態にあるウクライナと、民主主義と主権に対して絶え間ない攻撃を受けているモルドバは、この1年間でEUの法整備(スクリーニング)を記録的な速さで完了した」と指摘した。同氏は加えて、2026年1月からモルドバとウクライナが欧州の無料ローミングゾーンに加わることを喚起した。

同氏はその他、現在最も進展を遂げているモンテネグロが、2026年末までにEUの28番目の加盟国となる可能性があると指摘した。さらに同氏は、コソボも、西バルカンへの拡大の不可欠な一部であり、EUからの肯定的なシグナルを受け取らねばならないと述べた。

同氏はそして、EUの拡大は、現在の地政学的文脈におけるEUの最優先プロジェクトであるとの見方を示した。同氏はその際、「地政学的不安定性の時代において、EUの拡大は、欧州内部においても世界においても、より安全で、より強く、より平和な欧州を意味する。拡大は、私たちの共通の未来のために今日私たちがなし得る最善の投資なのだ」と強調した。

なお、ウクライナは4日、欧州委員会が作成した、ウクライナのEU加盟に向けた進展が記述された2025年版のEU拡大報告書を受け取っていた