EUは10月までにウクライナへの200万弾の砲弾提供の約束を果たすつもり=EU上級代表

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欧州連合(EU)のカラス外務・安全保障政策担当上級代表は9日、EUはウクライナに榴弾砲砲弾を200万弾提供するという今年の約束を10月までに完全に履行することを目指していると発言した。

カラス外務・安全保障政策担当上級代表が欧州議会でのウクライナに関する公開討論の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

カラス氏は、「私たちは、200万弾の弾薬の約束を80%履行した。私たちは、10月までに100%達成することを目指している」と発言した。

また同氏は、EUによる対ウクライナ支援全体の話の際に、欧州は2022年の全面戦争開始以降、約1690億ユーロの財政支援を提供してきたとし、その内630億ユーロは軍事支援だと指摘した。

同氏はそして、「今年だけで加盟国はその目的に250億ユーロを提供するが、それはこれまでで最高額だ」と述べた。

加えて同氏は、EUによるウクライナ支援の3つの柱は、「強力なウクライナ軍」「EU文民ミッションを通じた国内の安全と安定性への支援」「防衛産業の強化」だと改めて指摘した。

同氏はまた、凍結されたロシアの資産からの収益のおかげで、欧州がウクライナの防衛産業の最大の支援者であると発言した。その際同氏は、「ロシアの資産は、ロシアが対ウクライナ侵略を停止し、ロシアがもたらし、そしてもたらし続けている何十億ユーロの損害をウクライナに補償するまで、凍結されたままでなければならない。これは欧州理事会が表明したことだ。私たちがこの義務を果たすことが極めて重要だ」と強調した。

その他同氏は、「ウクライナのEU加盟は、ウクライナ国民に再び自由に生き、繁栄する可能性への希望を与えるものだ」と強調し、加盟交渉における第1クラスターの開始を求めた。

その上で同氏は、「ロシアが不可避だと考えていたことは起きなかった。ロシアはウクライナの決意を打ち砕いていないし、私たちの決意を打ち砕くべきではない。まだ疑っている人々は、疑うのを止めよ。ウクライナの安全保障は欧州の安全保障であり、ロシアがその違法な戦争を続ける限り、私たちは闘いを続けなければならない」と訴えた。

写真:動画のスクリーンショット