二者か三者かの何らかの会談は必ず生じるだろう=ウクライナ政権高官
ウクライナのイェルマーク宇大統領府長官は29日、ロシアに交渉を始めさせられるのはトランプ米大統領だけだとしつつ、ウクライナとロシアの二者会談なり、米国を加えた三者会談なり、何らかの会談は必ず生じるだろうと発言した。
イェルマーク大統領府長官がニューヨークでのウィトコフ米大統領特使との会談後に記者団に対して発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
イェルマーク氏は、「私は、ロシアを交渉の席に着かせられる唯一のリーダーは、トランプ大統領だということを、今日皆が理解していると思っている。そして、今日、ウィトコフしからも、トランプ大統領は今後もこのプロセスを動かそうとしていると聞けたことが重要だ。彼(編集注:トランプ大統領)にとってそれは重要なのだ」と発言した。
また同氏は、ゼレンシキー宇大統領は完全に透明かつ原則的な立場を有しており、ロシアとの二者間交渉への準備があると喚起した。同氏はその際、「トランプ大統領が欧州諸国の首脳との会談の後にプーチンに電話した時に、彼(編集注:プーチン氏)が同意した、彼によって提案された二者間フォーマットに、彼(編集注:ゼレンシキー大統領)は準備がある」と発言した。
イェルマーク氏はさらに、カタール、サウジアラビア、スイス、トルコ、イタリアといった複数の国が二者フォーマット、三者フォーマットでの交渉を受け入れる準備があると表明しているとしつつ、他方で政治的意志が必要だと述べた。
その際同氏は、「二者なり三者なり、何らかの会談は必ず生じる。そして、ある時交渉は必ず始まる」と強調した。
同氏はそして、ウクライナ、米国、統一欧州の立場によりロシアは世界をこれ以上騙すことができなくなっていると述べた。また同氏は、「平和は公正なものでなければならない。私たち、ウクライナ人ほど平和を望んでいる者はいない」と補足した。
これに先立ち、29日、ウクライナのイェルマーク大統領府長官とキスリツャ外務第一次官は、米国のウィトコフ大統領特使と会談していた。キスリツャ氏は、会談は非常に建設的に行われ、双方はウクライナ・米国両大統領の合意の実現手段について協議したと報告していた。