ストゥブ・フィンランド大統領、ロシアの戦争遂行能力を攻撃すべきと主張

フィンランドのストゥブ大統領は、ロシアの首脳プーチン氏は対ウクライナ戦争を終わらせるつもりがないとし、ロシアの戦争遂行能力を弱体化させる努力が必要だと主張した。

ストゥブ大統領が自国の大使向けスピーチにて発言した。ERRが報じた

ストゥブ氏は、プーチン氏が少なくとも年末までは戦争を終わらせるつもりはなく、ロシアは冬になるまでにできるだけ前進しようと試みていくだろうと指摘した。同時に同氏は、ロシアの経済状況の悪化が同国に戦争を無期限に続けることを許さず、戦争の終結を近づけているとも述べた。

そして同氏は、「ロシアは自国の戦争遂行能力をさらに長期間維持することはできない。残念ながら、それがいつまで続くかは判断できないが、それはつまり、この戦争遂行能力を攻撃する必要があるということだ。率直に言うと、プーチン大統領に和平を結ぶよう影響を与えられるのは、西よりもむしろ東や南にいる人々である。特に習近平中国国家主席とモディ印首相だ」と述べた。

その他同氏は、トランプ米大統領のロシアに対する忍耐は、実際にはすでに数回尽きているとし、その度にトランプ氏は常にウクライナにとって有益なことを行っていると指摘した。同氏は、その最新の例として、米国がロシアの石油、天然ガス、兵器を購入したことについてインドに対して課した関税を挙げた。

さらに同氏は、トランプ氏に対して、プーチン氏を交渉の席に着かせるというのは絶望的な企てであり、ロシアは席に着くというのような約束でもって単に時間稼ぎをしようとしているだけあることを、説明しようとしていると述べた。

その際ストゥブ氏は、「私は常にトランプ氏に、それが典型的なロシアの時間稼ぎ戦術であり、ロシアはそれを非常に巧みに利用していることを証明しようとしている。トランプ大統領がそれにいつ、そしてどのように反応するかは、もはや時間の問題にすぎない」と指摘した。

同氏はその他、自身は米国大統領の他にも、60人の米上院議員と常時連絡を取っており、自身の努力が最終的に実を結ぶことになると信じている、と発言した。