ロシアはプーチン・ゼレンシキー会談までの時間を長引かせている=メルツ独首相
ドイツのメルツ首相は26日、ロシアはプーチン氏とゼレンシキー宇大統領の会談に条件を結び付けることで「時間稼ぎ戦略」をとっていると指摘した。
メルツ首相がベルリンでのカーニー加首相との共同記者会見の際に発言した。DWが報じた。
メルツ氏は、「プーチンはその会談を先行する条件と結び付けることを正しいと思っている。その条件は、ウクライナの見解、私たちの見方、私個人の見方では、全くもって受け入れられないものだ」と発言した。
また同氏は、次はロシアが行動する番だと指摘し、「もしロシア側がその一歩を行わなければ、さらに大きな圧力が必要となる」と強調した。その際同氏は、欧州連合(EU)はすでにさらなる制裁の準備に取り掛かっていると補足した。
そして同氏は、「もし、トランプ氏とプーチン氏が合意した会談が生じなければ、ボールは再び私たちのところに来る。欧州の人々と米国の人々のことだ」と述べ、今後のゼレンシキー氏、プーチン氏、トランプ氏の参加する平和的情勢解決の可能性を扱う三者協議は「論理的な次の一歩」となるだろうと指摘した。
カーニー加首相も同様の見解を示し、プーチン氏はゼレンシキー氏との直接会談を恐れており、だからそれを先延ばしにしていると指摘した。
またカーニー氏は、「カナダはウクライナにおける平和と安全の確保に貢献する」と約束した。
同時に、同氏は、その目的の達成は、力、対露制裁、ウクライナ軍の強化をもってのみ可能だと述べた。同氏は加えて、他の重要な要因は信頼できる安全の保証だと補足した。