プーチンは一時停戦と引き換えにウクライナ領土占領の合法化を望んでいる=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、ロシアの首脳プーチン氏は戦争を一時停止することと引き換えに、ウクライナ領の一部の占領を合法化することを望んでいると指摘した。
ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「プーチンの戦略は皆がよく見ている。彼は制裁を恐れており、それから逃れるためにあらゆることを行っている。彼は、戦争、殺戮を一時停止することの代わりに、私たちの大地の占領の合法化を望んでいるのだ」と指摘した。
また同氏は、プーチンは再び領土の獲得を望んでいるとした上で、2014年の最初の侵略を喚起し、「彼は、クリミアを奪うことを許され、それがドネツィク州とルハンシク州の占領をもたらしたのだ。私たちの国境に部隊を集結させた時、彼は予防的な処罰を受けなかった。それが全面戦争とウクライナのさらなる一部の占領をもたらしたのだ」と強調した。
同氏はそして、「今プーチンは、私たちのヘルソン州とザポリッジャ州の南部、ルハンシク州とドネツィク州とクリミアの全土を制圧したことを許してもらいたいと思っている。私たちは、そのロシアによるウクライナ分割の2度目の試みを許さない。ロシアを知っていれば、2度あることは3度あるのだ。そのため、私たちは、明確なウクライナの立場を堅持する」と発言した。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は9日、現在の戦争はロシアが始め、ロシアが長引かせていることが問題なのであって、ウクライナ人が占領者に自らの大地を与えることはないと発言していた。