ウクライナと欧州、米露首脳会談に向け、代替案提示=報道
欧州諸国はウクライナと共同で、ロシアの首脳プーチン氏の停戦に関する提案に対する代替の解決案を提示した。
ウォール・ストリート・ジャーナルが関係者の発言をもとに報じた。
交渉の進展に詳しい2人の欧州高官によれば、その文書は、トランプ米大統領とプーチン氏の今後の会談の基礎となることを目指しているという。
英国で行われた米国高官との会談で合意されたこのイニシアチブは、戦闘停止と引き換えにウクライナがコントロールしている領土を引き渡すというロシアの提案を直接拒否する内容だという。
欧州の計画は、解決に向けたどのような今後の行動も、その前に停戦が実現されなければならないというものだという。
そして、領土の譲歩は相互主義に基づいてのみ許容されるとし、ウクライナがある領土から軍を撤退させる場合は、ロシアは別の領土から撤退する義務が生じるという。
また、この提案の重要な条件は、ウクライナがどのような譲歩をする場合であっても、ウクライナのNATO加盟の可能性を含め、厳格な安全保障が伴わなければならないことだという。
この計画は、米国のヴァンス副大統領、ルビオ国務長官、ケロッグ大統領特使、ウィトコフ大統領特使に提示された報じられている。
会合では、英国に滞在しているヴァンス氏は対面で出席し、他のメンバーはオンライン通話で参加したという。関係者の1人は、欧州諸国の首脳補佐官たちは、今後のロシアとの交渉に向けて明確な「レッドライン」を示すことを目的として、この提案を米国側に渡したと強調したという。
写真:pexels