ゼレンシキー宇大統領、メルツ独首相とウクライナの無人機生産への投資拡大を協議
ウクライナのゼレンシキー大統領は10日、ドイツのメルツ首相とローマで会談した際に、ウクライナの無人機生産への投資拡大につき協議を行った。
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表によれば、ゼレンシキー氏は、ドイツに対して、ウクライナの軍事支援における欧州でのリーダーシップの発揮につき謝意を伝えた。また、同氏は、ウクライナの防空強化への貢献、具体的には、防空システム「パトリオット」と「アイリスティー」の供与を賞賛した。
同氏はさらに、メルツ氏に対して、ウクライナ復興会議(URC2025)への出席と、メルツ氏が会議でのスピーチでウクライナ支援に言及したことに謝意を伝えた。
メルツ氏は、ウクライナによる成功裡の欧州統合も再建を促進するだろうとし、その道におけるドイツの完全な支援を明言した。
メルツ氏はさらに、スロバキアに対して、欧州連合(EU)の第18次対露制裁の妨害を止めるように呼びかけた。
ゼレンシキー氏は、ロシアによる大規模攻撃と市民を怯えさせる戦術について伝えた。
両者はまた、防衛協力の拡大についても話し合った。
ゼレンシキー氏は、メルツ氏に迎撃用無人機の利用について語り、それによってすでにロシアの1回の無人機攻撃の際に「シャヘド」を数十機撃墜できていると伝えた。そして同氏は、迎撃用無人機の生産への投資拡大を呼びかけた。
メルツ氏は、ロシアが繰り返すウクライナへの大規模攻撃を非難した。
両者は、戦況についても話し合った。
ゼレンシキー氏は、ロシア軍は前線で前進を試みているが、成功しておらず、敵はそれに高い代償を払っていると強調した。
また同氏は、ドイツが効果的な米国製の兵器の購入を支援する準備があることにつき謝意を伝えた。
両首脳は加えて、大西洋間の連帯の強化の重要性につき話し合い、今後の外交行動を調整し、恒常的に連絡を取り合うことで合意した。
写真:大統領府