ウクライナは欧州の安全保障に甚大な貢献をしている=デンマーク大使

オーレ・エゲベア・ミッケルセン駐ウクライナ・デンマーク大使は、デンマークとウクライナの間の安全保障協力は「一方通行」ではないと述べ、なぜならウクライナは、戦争で得た経験を諸外国パートナーたちに教えることができるからであり、ウクライナの将来の欧州連合(EU)加盟はEUにとって大きな可能性となるからだと発言した。

ミッケルセン・デンマーク大使がウクルインフォルムとのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。

ミッケルセン大使は、「ウクライナへの安全保障支援が一方通行の道で、あたかも私たちが何かを与えているだけだと思っている者がいる。しかし、それは違う。ウクライナもまた欧州の、具体的にデンマークの、安全保障に甚大な貢献をしている。なぜなら、強力で統一してよく武装されたウクライナは、私たちにとっても利益だからだ。それは、私たちの安全保障も強化することになる。すでに生じていることの1つは、ウクライナが戦場や、多くの民間分野で培った経験を私たちが学んでいることである」と発言した。

また同氏は、戦争の条件、とりわけエネルギーシステムの安定化維持の分野の条件へのウクライナの著しい適応能力を賞賛した。その際同氏は、「あなた方は、電力供給を維持できた。それは、当たり前のこととして受け止めてはいけない。多くの分野で、デンマークは、デンマークだけでなく多くの他の欧州の国もだが、ウクライナの特異な経験からメリットを得ることができるのだ」と強調した。

同氏はその他、EUはウクライナの加盟によって利益を得ることになると述べた。その際同氏は、「ウクライナをEU加盟国として得ること、そこに、私は欧州にとって、欧州の安全保障にとっての大きな可能性を見ている。このように私が述べる時、私は多くのデンマーク人の意見を述べているのだと思っている。というのも、あなた方は強いネイションだからだ。あなた方はすでに3年間、戦場で戦い、耐え抜いているからだ。この安全保障上の文脈で、私たちにとっては、EU内のパートナーとしてウクライナを得ることは間違いなく強みとなるのだ」と強調した。