ウクライナ外務省、モスクワ郊外のテロへのウクライナ関与を否定

ウクライナ外務省は、22日のモスクワ郊外クラスノゴルスクで起きたテロ事件につき、ロシアの複数高官が、あたかもウクライナが関与しているかのような非難を否定した。

ウクライナ外務省がコメントを発出した

外務省は、「私たちは、そのような非難は、ロシア社会における反ウクライナ・ヒステリーをさらに煽り立て、私たちの国に対する侵略犯罪へ参加させるためにロシア国民の動員を強化する条件を作り出し、国際社会の目にてウクライナの信頼を失墜させることを目的としたクレムリンの計画された挑発とみなす」と伝えた。

また外務省は、1999年のカシルスコエ高速道路でのテロ(編集注:モスクワ南部のアパート爆発事件。ロシア治安機関の自作自演だとの指摘が多い)など、ロシア政権には、特殊機関による血塗られた挑発行為の長い歴史があると指摘した。

そしてコメントには、「プーチン独裁には、レッドラインは存在しない。政権には、ウクライナに対する戦争の際にミサイル攻撃、榴弾砲砲撃、拷問で何千という民間ウクライナ人を殺してきたのと同様に、政治的目的のために自国民を殺す準備がある」と説明されている。

これに関連して、外務省は、国際社会に対して、ロシアによるあたかもウクライナがクラスノゴルスクの銃撃に関与したかのような嘘の非難を断固として否定し、犯罪的なロシア侵略と対峙するウクライナへの支持を強化するよう要請した。

これに先立ち、22日、ロシア・モスクワ州クラスノゴルスクの大型コンサートホール「クロクス・シチ・ホール」にて、銃撃が生じ、それにより40名が死亡、少なくとも140名が負傷していた。

ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は、22日夜のロシア首都モスクワ郊外のクラスノゴルスク市のコンサートホールで起きた出来事にウクライナは一切関係がないと発言した