ロシアの偽大統領選挙に一切の正当性はない=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は17日、ロシアで行われたのは大統領選挙を真似事であるとし、そこには一切の正当性はないと発言した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した

ゼレンシキー氏は、「過去数日、ロシアの独裁者がさらなる選挙の真似事を行っていた。その人物が、歴史の中で何度もあったように、政権に執着しており、永遠に統治するために全力を費やしているのは、世界中の人にとって明白である。その選挙の真似事には、一切の正当性はないし、あり得ない」と発言した。

また同氏は、プーチン露大統領が個人の権力を延長することを目的に犯していない悪などないと述べた。加えて、「そして、世界中の誰も、そのことから保護されていない。私は、本件を正しく形容する全ての国、全ての首脳、全ての国際機関に感謝する。ロシアがウクライナ被占領地で行っている全てのことは犯罪である。ロシアの殺人者がこの戦争でプーチンの永遠の権力のために行った全てのことが、公正な報いを受けねばならない」と強調した。

さらに同氏は、プーチンが最も恐れているのは、正義だと指摘した上で、「この人物は、ハーグで裁かれる者の1人とならねばならない。私たちはそれをこそ確実にしなければならない。世界中の命と誠実さを大切にする全ての人たちがだ」と発言した。

その上で同氏は、今、ウクライナのこの戦争における防衛によって、プーチンが欧州と世界の破壊の空間を拡大できるかどうかが決められているのだと述べ、「彼を今止めることが、皆にとって最も有益である」と指摘した。

写真:大統領府