ゼレンシキー宇大統領、ドゥダ・ポーランド大統領と電話会談 防衛協力等協議

ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、ポーランドのドゥダ大統領と電話会談を行い、防衛分野の協力などについて協議を行った。

ウクライナ大統領府広報室が公表した

ゼレンシキー大統領は、ウクライナの欧州連合(EU)・北大西洋条約機構(NATO)加盟における支持をはじめ、ポーランドによる一貫したウクライナ支持につき謝意を伝えた。

ゼレンシキー氏はその際、「私たちの間の国境は、真の欧州の国境とならねばならない。一体性の国境だ。私たちの民の間に国境はあってはならない」と強調した。

また、同氏は、ウクライナとの加盟交渉開始に関するEUの歴史的決定におけるポーランドの支持につき言及した。

両首脳は、EUからウクライナへの財政面と政治面での支持の確保につき話し合った。

さらに両首脳は、NATOワシントン首脳会議が近付いていることNATOから期待する決定に関して意見を交換した。

両者は、ウクライナとポーランドの連携は共通の欧州の家にとっての重要な要素だと指摘した。ゼレンシキー氏は、「ウクライナとポーランドの未来は団結と相互の支持と互恵的協力の中にあると確信している」と伝えた。

その他、ゼレンシキー氏は、ポーランドがウクライナの和平案「平和の公式」を支持していることを高く評価した上で、ダボスで開催される首脳補佐官級次期会合へのポーランド代表者の出席の決定につき謝意を伝えた。

また両首脳は、ウクライナ軍の重要なニーズに注目した上で、防衛分野での連携につき協議した。

ゼレンシキー氏は、最近のロシア軍によるウクライナへの大規模ミサイル攻撃とそれにより民間人に死者が生じ、民間インフラが破壊されたことを報告した上で、ウクライナの防空の強化が不可欠だと強調した。

またゼレンシキー氏は、ウクライナの安全保証に関するG7首脳共同宣言にポーランドが加わることを提起した。

その他両首脳は、今後の二国間のコンタクトの予定につき協議した。