イスラエルからの避難を希望するウクライナ国民は約2000人、ガザからは270人=大使

コルニーチューク駐イスラエル・ウクライナ大使は16日、イスラエルからの避難を希望しているウクライナ国民は約2000人であり、ガザ地区からの避難希望者は270人だと伝えた。

コルニーチューク大使がウクライナ公共ラジオ「ウクライナ・ラジオ」出演時に発言した

コルニーチューク氏は、「領事館には約2000人が問い合わせた。おととい最初の便にて207人を出国させ、今日も155人を送り出した。彼らは主に女性や子供だ。大使館のウェブサイトでは、申請書に記入し、出国用の航空券代金の支払いを行う準備のある国民が約1800人登録している。航空券の値段は今日は、399ユーロだった」と伝えた。

またコルニーチューク氏は、希望者全員を出国させるにはさらに3、4便を組織しなければならないとし、また国民が自力で避難する可能性もあると指摘した。

さらに同氏は、領事館が登録しているウクライナ国民の内約1000人がパレスチナにおり、その内の多くがガザにいると伝えた。

同氏は、「現時点で、270人が避難を求めている。人々は南部のラファ検問所近くに集まっている。そして、検問所の開通を待っている。私たちは、(エジプト)カイロにて外交官と軍人のグループがエジプト政権の許可を待っている。私たちは本日未明、イスラエル人側の同意を受け取った。また、米国が私たちに対して、まずは外国人のために、検問所開通のある種の3者間合意があることを認めた。そのため、私は、今日明日には彼らは出国できると思っている」と発言した。

その他同氏は、状況は非常に複雑だと述べ、「私たちの国民2名が負傷、内1名は重傷だ。彼らは治療を受けている」と伝えた。

また同氏は、ハマスの人質の中のウクライナ国民の有無については、現在確実なことはわかっていないと述べ、「私はどんな可能性も排除できない。なぜなら、私たちの国民5名が今も行方不明だからだ。彼らが人質の中にいることが判明するかもしれない。しかし、現時点ではどのような情報もない。まずは、警察が、それはあり得ると述べ、その後その情報は否定された。私たちは状況を常にフォローしている」と発言した。

写真:Anthony Kay/Flight/Alamy