「ウクライナは欧州をロシアの悪と混沌の蔓延から守ることができる」=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は24日、ロシアのプリゴジン氏率いる傭兵集団「ヴァグネル」がロシア国内で反乱を起こしていることにつき、ウクライナは欧州をロシアの悪と混沌の蔓延から守ることができると発言した。

ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントに書き込んだ

ゼレンシキー氏は、「ロシアの弱さは明白だ。全面的弱さだ。ロシアが自らの軍と傭兵を私たちの大地に維持するのが長くなればなるほど、自分にとっての混沌、痛み、問題が増えていくことになる。それもまた明白だ。ウクライナは、欧州をロシアの悪と混沌の蔓延から守ることができる」と指摘した。

同氏はまた、悪の道を選ぶものは誰しも自分自身を破壊しているとコメントした。

さらに同氏は、他国の生活を破壊するために軍を送り込んでいる者は、その軍の逃亡や裏切りは避けられないとも指摘した。

同氏は、ロシアは長らくプロパガンダで自国の統治の弱さと愚かさを覆い隠してきたが、現在、あらゆる嘘が隠せないほどに混沌が広まっているとし、「それは全て、1917年(編集注:革命の可能性)をもって何度も何度も脅す1人の人物のせいである。しかし、その人物には、他のものをもたらす能力はない」と強調した。

加えて同氏は、ウクライナ国民に対して、強さ、団結、力を維持するよう呼びかけた。

また同氏は、ウクライナの司令官や軍人は、何をすべきか把握していると強調した。

これに先立ち、23日、ロシア連邦保安庁(FSB)は、傭兵集団「ヴァグネル」のトップであるプリゴジン氏が武力反乱を呼びかけたことにつき刑事捜査を開始していた。

同日、プリゴジン氏は、ロシア正規軍がヴァグネル傭兵の陣地に対して攻撃を仕掛けたと発言。露国防省はこれを否定していた。