ウクライナ国会、ラズムコウ議長を解任

ウクライナ最高会議(国会)は7日、ドミトロー・ラズムコウ議長を賛成多数で同職から解任した。

最高会議議員284名が賛成した(過半数は226)。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

なお、ラズムコウ氏は、引き続き、最高会議議員として活動することになる。

ラズムコウ氏は、2019年8月29日に最高会議議長に任命されていた。それ以前は、与党「人民奉仕者党」会派に所属しており、同党を代表する形で議長に推薦されていた。

10月2日、与党議員は、ラズムコウ議長解任手続きを主導するために必要な150名以上の議員の署名(197名)を集め終えていた。

これに先立ち、ウクライナ大統領府長官の顧問を務めるミハイロ・ポドリャク氏は、ラズムコウ氏と与党との間には国家発展戦略上の見解の相違があると指摘していた。

ゼレンシキー大統領は、ラズムコウ議長は独自の政治行動を取っており、議長職の推薦を受けた与党会派「人民奉仕者党」と距離を取っているとの考えを示していた。