ヘルソン市の水位は安定、インフレツ川下流は水位上昇=ウクライナ当局

ウクライナの国家非常事態庁は、9日時点で南部ヘルソン市ではドニプロ川から流入する水による水位変動は安定しているが、インフレツ川の下流では水位が上っていると報告した。

ヴィトヴェツィキー国家非常事態庁民間保護方策組織局局長がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

ヴィトヴェツィキー氏は、「私たちは今ヘルソンで場所によっては、水位のわずかな低下すら観察している。つまり、水の流入の状況は安定しているということだ。現時点では、私たちのいるところでは、水位は5.4メートルであり、恒常的にその水準である。同時に、すでに水没した非常に多くの自治体があり、またインフレツ川下流では、今も水位上昇が生じている。そのため、インフレツ川沿いの自治体では今水で苦しんでいる」と発言した。

同氏はまた、現時点で46の自治体が水没しているとし、その内14が被占領下にあると指摘した。

加えて同氏は、「ヘルソン州の地図全体を見ると、約600平方キロメートルが現在水没している。これは大体ドニプロ川右岸が30%、左岸が約70%である」と説明した。

その他同氏は、現時点で2336人を避難させたとし、避難は継続しており、35台のバスが稼働しているとともに、予備のバスもあると伝えた。