ドイツはウクライナの長射程兵器生産の実現を支援しているメルツ独首相
ドイツのメルツ首相は19日、同国は長射程兵器の生産に関してウクライナの産業と協力していると述べ、ウクライナ軍はそのようなシステムを保有することになると発言した。
メルツ首相が、ベルリンでのスウェーデンのクリステション首相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
メルツ氏は、「ここ数か月間、私たちはウクライナ政府と集中的に作業し、私たちが技術的に『長射程火力システム』と呼んでいるプロジェクトの実現に取り組んできた。ウクライナ軍はそのような兵器システムを装備することになる」と述べた。
また同氏は、ロシアに対する「一定水準の曖昧さ」を持たせるため、パートナー諸国は軍事支援をどの程度提供しているかなどについて、詳細を公の場で議論しないことで合意していると喚起した。
同氏はその際、「私が言えることは1つだけだ。私たちは、ウクライナ軍に然るべき射程を持つ兵器システムを装備させるために、可能な限りの全てのことをしている。これは今後数週間から数か月で増加するだろう。必要であれば、そのような兵器システムをウクライナ国内で生産するまでに至るだろう」と述べた。
その他同氏は、ドイツ政府は来年、ウクライナ軍への財政支援をさらに増額する意向であるとし、「私たちは支援を30億ユーロ増額する」と発言した。
首相はまた、ドイツはパートナーとともに、ウクライナの防空能力を改善するために可能な限りのことをしたいと考えていると伝えた。
その際同氏は、「私たちは、ウクライナの防空支援のために利用可能な全ての選択肢を使い果たすべく、E3(英・仏・独)およびG5(米・英・仏・独・伊)の枠組みの中で集中的に取り組んでいる。私たち、より正確には私たちのそれぞれの外政担当補佐官は、適切な計画を達成できるかどうかについて、米政府と緊密かつ日常的に連絡している」と述べた。
また同氏は、ロシアによるウクライナのエネルギー・インフラへの攻撃が大規模に激化しており、それは軍事的な目的とは全く関係がないと強調した。同氏は、「それは、ウクライナの民間人に対する純粋なテロ戦争だ」と述べた。
そして同氏は、ドイツが最近、ウクライナのエネルギー支援基金に6000万ユーロを拠出したと述べ、それにより、冬季のウクライナのエネルギー供給を支援するための基金の総額は4億5000万ユーロに増額されたと伝えた。