ゼレンシキー氏、NATO代表団とウクライナのエネルギー施設防護を協議
ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、北大西洋条約機構(NATO)に常駐する米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、ポーランド、カナダ、オランダの代表者と会談し、冬を前にウクライナのエネルギーシステムの防護を強化するための可能性について協議した。
ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントで報告した。
ゼレンシキー氏は、「私たちは、冬を前にエネルギーシステムの防護を強化するための可能性について協議した。防空システムやそのミサイルの購入、私たちの戦術航空の強化についてだ。また、対露制裁の継続の重要性、ロシアに戦争終結を強制するためのその他の重要な圧力の点についても話し合った」と伝えた。
また同氏は、ドイツに対しては防空システム「パトリオット」について、米国に対しては武装と防空システムをPURLプログラムを通じて購入する機会について、英国とフランスに対してはミサイルについて、カナダとオランダに対してはPURLイニシアティブへの貢献について謝意を述べ、また他の全ての国に対しても支援について感謝を表明した。その際同氏は、「その支援は、実際に人々の命を救っており、新たな国々がそのイニシアチティブに参加することが非常に重要だ」と述べた。
同協議にて、米国のウィテカーNATO常駐代表は、ウクライナのニーズに応じた、11月と12月の支援パッケージの調整が続いていると発言した。
ウィテカー常駐代表はその際、「私は、全てが機能し、軍が必要なものを全て受け取り、冬が近づく中であなた方が重要インフラを防護できるように、防空システム『パトリオット』、ミサイル『PAC3』『PAC2』が、できる限り迅速に届けられることを確信したいと思っている」と強調した。
同会談時には、ロシアへの圧力を強化することについても協議されたという。ゼレンシキー大統領は、米国によるロシアの2大石油企業「ロスネフチ」と「ルクオイル」に対する制裁、EUによる第19次制裁パッケージにつき謝意を表明した。ゼレンシキー氏は、ロシアへの圧力を強化し、同国に戦争終結を強制するべく、同分野の作業を継続するよう呼びかけた。