「より多くの防空システムと防空ミサイルがあれば命を救える」=ゼレンシキー宇大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は2日、ロシアは昨年12月29日以降約300弾のミサイルと200機以上の自爆型無人機を使ってウクライナを攻撃したと発言した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の国民向け動画メッセージで伝えた

ゼレンシキー氏は、「1日の始まり以降、ほぼ100弾の様々な種類のミサイルが放たれており、敵は最大のダメージを与えるために軌道を計算していた。それは全くもって自覚的なテロである。そして、過去数日、12月29日から今日までで、ロシアはウクライナに対してすでに約300弾のミサイルと200機以上の『シャヘド』を使用したのだ」と発言した。

同氏はまた、空中発射型弾道ミサイルをはじめ、各種ミサイルと無人機を組み合わせた攻撃を撃退した国はこれまで一つもなかったと指摘し、ウクライナ空軍、移動射撃班、地対空ミサイル班の軍人と「ウクライナを防空のための武器で支援してくれている世界の全ての人たち」に対して謝意を伝えた。

その上で同氏は、「さらなる防空システムとさらなる防空のためのミサイルがあれば、それは直接的に命を救う」と強調した。

これに先立ち、2日、ロシア軍は、ウクライナに対してさらなる大規模空撃を行った。ウクライナの防空戦力は、ロシアが発射した99点のミサイル・無人機の内72点を撃墜。とりわけ、空中発射型弾道ミサイル「Kh47M2キンジャル」10弾を全弾撃墜している。

なお、日本政府は、昨年12月22日、日本がライセンス生産を行っているパトリオット・ミサイルの米国への輸出を可能とする方針を決定していた。これにより、米国がウクライナへと米国はより多くの防空システム用ミサイルを供与できるようにもなることが指摘されている。