ゼレンシキー大統領、NATO事務総長と会談

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国連総会出席のために訪米中のゼレンシキー大統領は22日、ニューヨーク市にて、ストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長と会談し、被占領下ウクライナ領とロシア領にて拘束されているウクライナ国民の解放支援を呼びかけた。

大統領府広報室が伝えた

発表によれば、ゼレンシキー大統領がストルテンベルグ事務総長に対して、一時的被占領地とロシア領にて拘束されている約450名のウクライナ国民の解放促進を要請した。

大統領はまた、NATO事務総長に、ウクライナへの不変の支持につき謝意を伝え、キーウ(キエフ)にて開催された8月のクリミア・プラットフォーム首脳会談にNATO代表者が出席したことの重要性を指摘した。

その他大統領は、過去2年間で、ウクライナは新しい一体性のある国家安全保障システムの構築を実質的に終わらせたとし、同システムはNATO加盟国の基準に完全にもとづいて構築されたものだと指摘した。

大統領は、「私たちのNATO加盟方針、NATOの原則と基準は、国家安全保障・国防分野の全ての主要文書の基本となっている」と発言した。

加えて大統領は、ストルテンベルグ事務総長に対して、ウクライナNATO委員会の年次国家プログラムの履行状況について報告した。大統領は、NATO加盟国が加盟を望む国に対して、NATO統合の次の段階への移行に進める改革リストと基準を定めることへの期待を表明した。

両者はまた、ウクライナの高次機会パートナー(EOP)地位の利用に関するNATOとの連携について協議を行った。

大統領は、黒海地域における安全保障強化に向けたNATOとの共通の努力に関して、黒海におけるNATO加盟国の艦隊のプレゼンスを増やすことと、黒海沿岸諸国の連携の重要性を強調した。大統領はまた、ウクライナは関連する共通の行動に参加する準備があり、また共同演習の数を増やすことにも関心があると伝えた。

なお、ゼレンシキー大統領は、第76回国連総会本会議に出席するために米ニューヨーク市を訪れている。ゼレンシキー大統領は、22日に一般討論での演説を行った。

写真:大統領府