ウクライナは年初から敵から600平方キロメートル以上の領土を解放=シルシキー宇軍総司令官
ウクライナのシルシキー軍総司令官は8日、今年に入ってからウクライナ防衛戦力は、ロシア軍から600平方キロメートル以上のウクライナの土地を解放したと報告した。
シルシキー軍総司令官がフェイスブック・アカウントで伝えた。
シルシキー氏は、「敵による恒常的な圧力を受けているにもかかわらず、ウクライナ軍は強靭に防衛を維持し、占領者を殲滅し、敵の作戦・戦略縦深において効果的な打撃を加え続けている。これらこそが、毎月の総括会議の中で私たちが分析した、5月における私たちの軍の活動の主な総括である」と述べた。
また同氏は、前線の状況は依然として複雑かつ流動的であると指摘し、ロシア軍はウクライナ東部・南部での前進の試みをやめておらず、衝突件数は著しく増加していると伝えた。現在最も烈度の激しい戦闘は、ポクロウシク方面、オレクサンドリウカ方面、フリャイポレ方面の各方面で続いているという。
同時に同氏は、ウクライナ防衛戦力は一部の区域で主導権を維持し続けているとし、5月の活動の結果、解放された領土と失われた領土の差し引きでウクライナ側にプラス100平方キロメートルとなっていると報告した。年初からの累計では、600平方キロメートル以上のウクライナの土地が解放されたことになるという。
同氏はさらに、過去1か月の間にウクライナ軍はロシアの軍事施設に対して数千回の効果的な攻撃を加えたと伝えた。無人システム部隊は8万8000以上の目標を攻撃しており、無人システム軍司令部の試算によると、3万5000人以上のロシア軍人を無力化したという。同氏はその際、前線攻撃及び中射程攻撃の手段がロシアの司令部や武器庫をシステム的に破壊し続けたとも指摘した。
さらに同氏は、長射程攻撃の手段により、過去1か月で、ロシア軍のために稼働している軍事産業複合体、敵のエネルギー/燃料インフラ施設を111か所を攻撃したと報告した。同氏は、5月の長射程攻撃の作戦によってロシア側に与えられた直接的及び間接的な経済的損失は、約10億5800万ドルに達したと伝えた。
そして同氏は、「一元的な構想で、モスクワ市及びモスクワ州にある軍事産業及び燃料エネルギー複合体の施設に対する一連の成功裏の攻撃が初めて実施された。それは前線から遠く離れた場所でも敵に実感のある損失を与える防衛戦力の能力を改めて証明した」と書き込んだ。
その他同氏は、ウクライナの防空戦力も重要な課題を遂行したとし、5月に防空部隊は5万9000点以上の空中目標を破壊し、ロシアによる25回のミサイル・航空攻撃を撃退したと伝えた。同時に同氏は、目標の迎撃は救われた命を意味するとした上で、ウクライナは今後も現代的な防空システム及びそのミサイル弾の追加供給を必要としていると訴えた。
同氏は加えて、ウクライナ海軍は5月中、戦闘圏における民間船舶の航行の安全を確保するために約1500回の措置を講じ、これによりオデーサ州3海洋港(通称「大オデーサ」)及びドナウ川の河川港への633隻の船舶の通航を確保したと伝えた。
また同氏は、部隊の戦闘能力回復措置、工兵要塞化作業、兵站確保、ウクライナ軍における法秩序の状態に関する報告を聴取したと伝えた。
今回の会議の結果を受けて、同氏は、ウクライナ軍に対し、近い将来の課題を指示したという。
写真:シルシキー軍総司令官(フェイスブック)