ロシア軍、ウクライナ各地を大規模攻撃 火力発電所設備が大きく損傷 キーウで負傷者5名
ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、2日から3日にかけての夜間、同国各地をミサイルと無人機により再び大規模に攻撃した。
電力会社「DTEK」グループは、テレグラム・チャンネルにて、同攻撃により同社の火力発電所の設備が大きく損傷したと報告した。
同社は、「ロシアは再びDTEKの火力発電所を攻撃した。攻撃により、火力発電所の設備が著しく損傷した」と伝えた。
また同社は、今回の攻撃は2025年10月以降同社の火力発電所に対する9回目の大規模攻撃だと指摘した。同社はさらに、ロシアの全面侵攻が始まって以来、ロシア軍は同社の火力発電所に対して、合計で220回以上攻撃しているとし、同社のエネルギー技術者59人が負傷、4名が死亡していると伝えた。
首都キーウ市内でも、ウクルインフォルムの記者は、空襲警報発令時に爆発音が複数聞いた。
トカチェンコ・キーウ市軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍は弾道ミサイルでキーウを攻撃しているとし、市民に対してシェルターにいるように呼びかけた。
トカチェンコ氏はまた、市内の以下の地区で被害が出ていると伝えた。
・ダルニツィキー地区:非居住型建物で火災発生。25階建て建物と5階建て建物が損傷。
・デスニャンシキー地区:非居住型建物が損傷。
・ドニプロウシキー地区:開けた場所2地点で敵目標物の破片が発見。幼稚園敷地内で破損確認。5階建て集合住宅の損傷あり。
・ペチェルシキー地区:ガソリンスタンドで、停めてあった自動車と建物に損傷あり。
・シェウチェンキウシキー地区:暫定情報で、22階建て集合住宅が損傷。
動画:国家非常事態庁
キーウ警察は、テレグラム・チャンネルにて、市内では負傷者が5人出ていると報告した。
DTEKグループは、テレグラム・チャンネルにて、キーウ市では今回の攻撃を受けて、ドニプロ川左岸のドニプロウシキー地区とダルニツィキー地区で、緊急停電が導入されていると伝えた。
同時に、右岸諸地区では計画停電が適用されているとのこと。
南部オデーサ州では、キペル州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の同州のエネルギー・インフラと民間インフラへの大規模攻撃により、5万人以上のところで停電が生じていると伝えた。
キペル氏は、「敵はオデーサ州へと大規模なミサイル・無人機攻撃を行った。攻撃は、地域の南部のエネルギー・インフラと民間インフラに対して確認されている」と伝えた。
また、民家3軒、倉庫や行政庁舎、自動車が損傷しているとのこと。死傷者はなし。重要インフラ施設は、発電機で稼働していると報告されている。
中部ヴィンニツャ州では、ザボロトナ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の今回の複合攻撃で州内の重要インフラ施設に着弾があり、50の自治体で停電が発生していると報告した。
ザボロトナ氏は、「ヴィンニツャ州は今日敵の大規模攻撃を受けた。重要インフラ施設への着弾がある」と書き込んだ。
同氏はまた、50の自治体で停電が生じており、電力作業員がすでに復旧作業を行っていると伝えた。現時点では、死傷者情報は接到していないとのこと。
シュミハリ第一副首相兼エネルギー相は、テレグラム・チャンネルにて、前夜ロシア軍は、ウクライナ8州をミサイルと無人機で攻撃したとし、エネルギー施設も標的となったと報告した。
シュミハリ氏は、「攻撃を受けたのは、ウクライナ8州だ!(中略)複数種の弾道ミサイル、巡航ミサイル、また無人機で集合住宅、熱電併給所と火力発電所が攻撃された。熱電併給所と火力発電所は、キーウ、ハルキウ、ドニプロにおいて、地区暖房モードのみで稼働していたものだ」と書き込んだ。
また同氏は、攻撃の標的となったのは民間施設だけだとし、児童を含む数十万の家族が最も厳しい極寒期に暖房なく置かれることになっていると指摘した。
同氏はそして、「ウクライナ人を大規模に殲滅する目的で行われているこれらの攻撃の計画、支援、実現に関わった全てのロシア人が、罰せられねばならない!」と訴えた。