ロシア軍、ウクライナを無人機440機、ミサイル32弾で攻撃=宇空軍
ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、16日夜から17日朝にかけて、自爆型などの無人機440機とミサイル32弾で攻撃を仕掛けた。この内、ウクライナ防空が撃墜したものと飛翔を停止したもの(目標に到達しなかったもの)は428点。
ウクライナ空軍がテレグラム・チャンネルで報告した。
報告には、6月16日20時から17日にかけての夜間、ロシア軍は以下のとおり計472点の空撃手段で攻撃を実施したと書かれている。
・自爆型無人機「シャヘド」及び自爆型に似せた模倣機440機(内約280機が「シャヘド」)(クルスク、シャタロヴォ、オリョール、ブリャンスク、ミレロヴォ、プリモルスコ=アフタルスクから発射)
・空中発射型弾道ミサイル「Kh47M2 キンジャル」2弾(タンボフ州の空中から発射)
・巡航ミサイル「Kh101」16弾(サラトフ州の戦略爆撃機から発射)
・巡航ミサイル「カリブル」4弾(黒海海上から発射)
・誘導航空ミサイル「Kh59/69」9弾(ベルゴロド州、ブリャンスク州から発射)
・対レーダーミサイル「Kh31P」1弾
主な攻撃目標はキーウだったという。
これに対して、17日10時の時点で、以下のとおり428点が撃墜された、飛翔中に消失した、ないしは、電子戦機器の影響で飛翔を停止したという。
・無人機239機撃墜、163機消失・飛翔停止
・「キンジャル」1弾撃墜、1弾消失
・「Kh101」15弾撃墜
・「Kh59/69」8弾撃墜
・「Kh31P」1弾消失
また、10か所で着弾が、34か所で撃墜された破片の落下が確認されているとのこと。
これに先立ち、ウクライナのゼレンシキー大統領は、17日未明にロシア軍がウクライナ各地に対して実施したミサイルと無人機の大規模攻撃により、現時点で死者が15名、負傷者が75名出たことが判明していると伝えていた。
また、ウクライナの保健省は、テレグラム・チャンネルにて、キーウへの攻撃によって、負傷者が99人出ており、その内59人が病院へ搬送されたと伝えている。