ロシア軍、ウクライナの東部ハルキウと南部ドニプロを攻撃 死傷者あり

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ウクライナへの全面侵略を続けるロシア軍は、29日夜に同国東部ハルキウと南部ドニプロを自爆型無人機で攻撃した。

東部ハルキウでは同攻撃により急性ストレス障害や怪我をした者が45人出ている。シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで報告した

シニェフボウ氏は、「昨夜のハルキウへの攻撃により被害を受けた者の数は45人に上った。内31人が急性ストレス障害、14人が様々な程度の負傷、5名が病院へ搬送された」と伝えた。

また被害者の内2名が児童、1名が妊婦だと指摘した。

同氏はさらに、ハルキウは敵の無人機による15回の攻撃を受けたとし、市内のキーウシキー地区、シェウチェンキウシキー地区、ネミシュリャンシキー地区、スロビジキー地区、サルチウシキー地区に飛来があったと伝えた。

この攻撃により、民家14軒、集合住宅3軒、民間企業、医療施設が破損し、11件の火災が生じ、民間自動車も炎上したという。

また過去24時間で、ハルキウ市を含む同州全体で、ロシア軍は、55機の自爆型無人機と13弾の滑空爆弾を使用としたと報告されている。

南部ドニプロでは、死者が1名、負傷者が1名出ている。リサク・ドニプロペトロウシク州軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで報告した

リサク氏は、「ドニプロにとって困難な夜だった。敵は、市に対してシャヘドでの大規模攻撃を行った。53歳の男性が死亡。遺族と近親者に哀悼の意を表する。78歳の地元住民が負傷した」と伝えた。

同氏は、最大の破壊は民間部門だとし、州センターの一部で火災が発生したと伝えた。

ドニプロへの攻撃の被害 写真:ミコラ・ムヤクシコウ/ウクルインフォルム

また、民家1軒が全壊し、他にも複数件が損壊したという。また1軒の企業も破損。また、葬儀サービスの事務所や乗用車も破損したと報告された。

その他同氏は、前日ロシア軍が同州南部ニコポリ地区のミロヴェ共同体とポクロウ共同体へと無人機攻撃があった、また30日朝にはニコポリとマルハネツ共同体に対して多連装ロケットシステム「グラート」での攻撃があったと伝えた。

これら攻撃により、民家7軒、ガレージ2点+自動車が破損、電線が切断されたという。