ウクライナ、被拘束者交換により露拘束の女性108名を解放

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ウクライナのイェルマーク大統領府長官は17日、ロシアに拘束されていたウクライナ国民の女性108名を解放することができたと発表した。

イェルマーク大統領府長官がソーシャルメディア上で伝えた

イェルマーク氏は、「本日、新たな被拘束者大規模交換を実現できた。特に感情的で、本当に特別な交換だ。私たちは、108名の女性を拘束から解放したのだ。今回は、初めて完全な女性の交換となった。母親や娘が拘束されていた。彼らのことを近しい人たちがとても待っていた。37名は『アゾフスタリ』から避難した者で、11名が将校で、85名が上等兵と下士官だ」と報告した。

さらに同氏は、内訳として、35名がウクライナ陸軍、32名が海軍、12名が領土防衛部隊に所属する軍人、8名が国家警護隊(内2名がアゾフ連隊隊員)、5名が国家特別輸送庁職員、4名が国家警備庁職員、12名が民間人だと説明した。

イェルマーク氏は、「解放された者の中には、全面的侵攻より前に拘束され、一時的被占領下ドネツィク・ルハンシク両州一部地域(CADLO)で違法投獄されていた女性もいる。彼らは、2019年から偽共和国にて、孤児のために人道支援を運んでいたことによる『過度に親ウクライナ的立場』だとか、捏造の『スパイ』や『テロ』といった根拠で拘束されていた者たちだ」と説明した。

同氏は、同交換につき「神経をつかう交換だった」とし、「あまりに多くの詳細や、プロセスに影響をもたらしかねない瞬間、流れを変えかねない瞬間があった。交換に際しては、準備時点や実施最中に考慮しなければならないリスクが常に多くある。失敗はできない。皆を取り戻すという大統領の課題があり、チームの明確な行動に、人々が帰還できるかどうかがかかっている。私は、結果を確信していた。なぜなら、私たちの行動アルゴリズムは、非常によく計算されていたし、最高のチームが交換に携わっていたからだ」と書き込んだ。

また同氏は、現在解放された者は皆、治療とリハビリを受けると伝えた。

加えて、交換に携わったチームに謝意を伝えた上で、「ウクライナは誰も放っておかない。なぜなら、ウクライナ国民が国家の最高の価値だからだ。皆を解放する」と強調した。